泉佐野練習会報告 6月20日(水)
今日は羽倉崎町会館での練習でした。
もぐもぐタイムに登場したのは、今が旬の枇杷。枇杷の名前は、実の形が楽器の琵琶に似ていることに由来しているそうです。
さて、琵琶の名手の一人といわれるのが、第62代の村上天皇です。村上天皇は、960年の「天徳内裏歌合(てんとくだいりうたあわせ)」を催したことで知られています。歌合とは、和歌の作者が左右のチームに分かれ、与えられた歌題を歌に詠んで、優劣を競うものです。このときの20番目の勝負「恋」の歌題で詠まれたのが、
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで (百人一首40番 平兼盛)
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか(百人一首41番 壬生忠見)
の2首です。判者は優劣をつけられず、引き分けにしようとしたところ、村上天皇が「忍ぶれど」と口ずさんだために、平兼盛の勝ちになったといわれています。下級官僚だった壬生忠見は、出世を懸けて勝負に臨んでいたので、悔しさのあまり病気になって死んでしまったという逸話まで残っています。(もっとも、忠見の晩年の歌が残っているので、これは作り話のようです)
この村上天皇を祀った神社が、神戸市須磨区にあります。
村上帝社です。すぐ後ろを山陽電鉄本線が走っています。この神社については、琵琶にまつわる伝承があるそうですが、それはまた別の機会に。
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